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タクシードライバーはつらい仕事か?

「タクシードライバーはつらい仕事」「タクシー業界は不安定」「ブラックなタクシー会社も多い」などなど、業界の外野からはさまざまな声が聞かれます。はたしてタクシー業界は、そんなにひどい業界なのでしょうか?

タクシー業界に関するさまざまなウワサと真相

タクシー業界には、昔からさまざまなウワサがあります。これらのウワサの中には、確かに真実であることも含まれるでしょう。しかしながらウワサの大半は、現実とは大きく異なっています。 以下、外野から寄せられるタクシー業界のウワサと、現場における真相とを比べて見ましょう。

ウワサ1:タクシードライバーは長時間労働でつらい

深夜であろうと早朝であろうと、路上ではたくさんのタクシーを目にします。これらの光景から、タクシードライバーは「十分に眠ることもできない、つらい仕事」というウワサが出ているようです。

真相

タクシードライバーは、会社との契約で「日勤」「夜勤」「隔日勤務」「パート」などの中から、いずれかの勤務形態を選んで働いています。仕事は定刻に始まり、定刻に終わるのが基本です。残業はほとんありません。

ウワサ2:仕事がつらいのに給料は安い

「夜もろくに眠れない仕事なのに、給料は安い」というウワサがあります。中には、家族を養うことはおろか、一人暮らしさえままならない給与水準だ、とのウワサもあります。

真相

国税庁によると、平成29年における勤労者の平均年収は約420万円。ボリュームゾーンは300万円台です。一方でタクシードライバーの平均年収は、約330万円(東京は約420万円)国民のボリュームゾーンと同じ。ボリュームゾーンの勤労者が生活できないならば、日本は破綻してしまうでしょう。

ウワサ3:リストラの果てで最後に就く仕事

タクシードライバーは「リストラの果ての最後に就く仕事」「田舎の人が出稼ぎでやる仕事」などのウワサがあります。

真相

タクシードライバーの給与は歩合で大きく変わるため、近年、大卒者の中にもタクシードライバーになる人が増えています。入社数年で月収100万円を達成するドライバーもいるほどです。高度経済成長期のころのドライバーの印象が、今もなおウワサだけ残っているようです。

ウワサ4:年を取ると稼げない

タクシードライバーは体力のいる仕事なので、年を取ると稼げなくなる、とのウワサがあります。

真相

タクシードライバーは実力主義の世界。60代や70代でも月収30万円以上稼いでいるドライバーは、業界に大勢います。他の業界ではあり得ない現象でしょう。そもそもお客さんは、ドライバーを年齢で選んでいません。

ウワサ5:タクシー業界は不安定

今も昔もタクシー業界は不安定というウワサがあります。また、将来性が見込めない業界とのウワサも聞かれます。

真相

規制により、今後のタクシーの増車やタクシー会社の新規参入は、ほぼ不可能です。すなわち、今後は業界にライバルが増えないということです。他の業界に比べ、タクシー業界ほど恵まれた業界はなかなかありません。

ウワサではなく現実を見るようにしましょう

タクシードライバー自身もタクシー業界も、かなりつらい状況であるとのウワサがたくさんありますが、これら外野のウワサをよそに、ドライバーも業界も、実は安定的であることが理解できたでしょう。 タクシードライバーを目指している人は、これらのような根拠のないウワサをうのみにせず、現実のみを直視するようおすすめします。