タクシードライバーと学歴
ここでは、タクシードライバーと学歴の関係をまとめています。結論からいうと、中卒や高卒でも問題なく正社員のタクシードライバーになることができます。
タクシードライバーに学歴は関係ない
タクシードライバーになるにあたり、学歴は関係ありません。中卒でも高卒でも大卒でも、学歴に関係なく採用されるのがタクシー会社です。
ほとんどの求人は「学歴不問」
タクシードライバーを募集している求人票に目を通してみましょう。応募条件をよく見てみると、ほとんどのタクシー会社の求人票に「学歴不問」との記載があるはずです。 同じように「学歴不問」と記載していても、実際には高学歴のほうが採用されやすい業界・会社はあります。しかしタクシー業界・タクシー会社では、文字通りの「学歴不問」です。
タクシードライバーになるうえで必要なもの
たとえ大卒であったとしても、タクシードライバーになるためには、二種免許を取得する必要があります。地域によっては、地理試験に合格する必要もあるでしょう。 この条件は、中卒でも大卒でもまったく同じ。ほかにもいくつかの必要な要素はありますが、それら必要な要素の中に学歴は含まれていません。
学歴以上に必要なものとは
タクシードライバーの世界は、学歴主義ではなく実力主義です。ここでいう実力とは、言い換えれば「個人で稼げる力」のこと。学歴が高くても稼げない人もいれば、学歴が低くても稼げる人もいます。以下、「個人で稼げる力」を身に付けるうえで大切な要素を見てみましょう。
「個人で稼げる力」を身に付けるための大切な要素
コミュニケーション能力
タクシードライバーは、単に運転をしているだけの仕事ではありません。乗客とのコミュニケーションが必要となる場面も、たくさんあります。「今は話しかける場面ではない」と判断することも、コミュニケーション能力の一つです。乗客に快適に乗っていただいてリピーターになってもらうためには、学歴よりも、コミュニケーション能力の向上が大切です。
地理を覚える努力
タクシードライバーにとって、地理に関する知識は商売道具の一つです。単に場所や道路を覚えるだけではなく、渋滞などの道路状況に備え、裏道などのルートも覚えなければなりません。長く乗務していれば自然に覚えることですが、早く一人前のドライバーになるためには、自ら地理を覚える努力が必要となるでしょう。
運転好きな志向
タクシードライバーは、一日中、車を運転している仕事です。自家用車で旅行などに行き、1時間程度で奥様に運転をバトンタッチしてしまうような人は、タクシードライバーに向いていません。そもそも運転が好きで、プライベートでも誰にも運転を代わってほしくないような人が、タクシードライバーには向いています。
厳密に言えば中卒よりは高卒・大卒のほうが好まれる
中卒、高卒、大卒など、タクシードライバーになるにあたり学歴は関係ないと説明しました。確かに、おおむね業界全体がそのような傾向にあるのですが、厳密に言えば、中卒よりも高卒や大卒のほうが好まれる傾向はあります。
なぜ高卒・大卒が好まれるのか?
中卒者が高校に進学しなかった理由には、さまざまなものがあるでしょう。家庭の事情や、地理的な問題、物事が長続きしない性格などです。
これらうち、「物事が長続きしない性格」を理由に高校進学を断念した人は、タクシードライバーに向いていない傾向があるでしょう。向いていないということは、会社側も積極採用をできない、ということです。
どんな業界も同じかも知れませんが、採用する会社では、一度入社したら少しでも長く在職して欲しいと思うものです。人材不足の時代であることはもとより、すぐに辞められてしまうと、入社後の教育費などのコストを回収できない恐れがあるからです。
高卒・大卒であれば、偏差値がいくらであれ「最低限は物事を継続させる性格だ」と判断されます。一方で中卒の場合、長続きという面では不利な印象を与える可能性があるでしょう。
取材協力会社

(http://www.gojyo-taxi.com/2015/10/08/1196/)
ドライバーへの取材協力をしていただいたのは、錦糸町駅そばに本社を持つ、「互助交通」という老舗のタクシー会社。
新卒や第二新卒の若い世代から、50代60代のベテランさんまで、幅広い世代の社員が活躍しています。
実際にこちらの会社で勤務するドライバーには、アットホームで働きやすい環境が好評で、入社後の二種免許取得サポートや研修、福利厚生も充実しています。志望者の面接は自社のタクシーに乗車しながら行うなど、ちょっと変わった方法で採用しているそうです。
こちらのページで説明した学歴に関しても、互助交通は「学歴・経験一切不問!!」となっています。