稼げるタクシードライバーになるためには
タクシードライバーの給与は歩合制で、同じ会社でもドライバーによって給与に大きな差があります。タクシードライバー業界全体で見ると、2倍以上の差があるケースも。稼げるタクシードライバーになるためには、いくつかのコツやポイントを知っておく必要があります。ここでは、そのコツやポイントを詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。
効率良く仕事をするための2つ基本
乗車回数を増やす
まずは一回の勤務時間内での乗車回数を増やしましょう。タクシードライバーの給与は乗客数に比例し、より多くのお客様を乗せて走るほど給与がアップします。そのため、単純に乗車回数を増やせば給与に反映され、年収アップにつながります。担当地域で、タクシー利用者が多いエリア、時間帯を見極め、効率よく営業しましょう。乗車回数がアップすれば乗車率も上がり、売上もアップする好循環が生まれます。この循環を習慣にすれば、安定して高収入が得られるでしょう。
平均単価を意識する
乗車回数の目標回数は、まずは一日当たり40回を目標に設定します。40回を越えられるドライバーになれば、次のステップアップが可能です。40回を安定して越えられるようになったら、次は平均単価を意識しましょう。平均単価とはお客様が支払ってくれる料金のことで、平均で1,500円とされています。乗車回数が40回を越えたら、この平均単価を常に意識してください。お客様を乗せる都度、平均単価を上回っているか下回っているか、チェックしましょう。
稼げないタクシードライバーの特徴は?
仕事に意欲的に取り組んでいない
タクシードライバーの特徴としてあげられるのが、一人業務時間の長さです。普通の会社とは異なって自分のデスクはなく、仕事は車を使って常に移動します。このため上司の目につくこともなく、ほぼ自分の裁量で仕事ができるのです。しかし、これは反面デメリットもあります。自己管理がしっかりしていないと、出勤時間がバラバラになったり、最低限のノルマしか守らないことも。行き当たりばったりの営業になるなど、仕事に対して消極的になりがちです。
狭いエリアで営業している
タクシードライバーには決められた営業エリアがあります。このエリア内でいかに効率よく稼ぐかがポイントとなりますが、限られた場所でしか売上が出せないなど、狭いエリア営業だけのドライバーは稼げません。限定的なエリアの営業は客数の低下につながります。タクシードライバーの仕事は客数が給与にそのまま反映されるため、低い給与となってしまうのです。
健康管理がおろそか
タクシードライバーの仕事は体が資本です。毎日しっかり働くためには、健康管理も仕事のうちと言えます。働けばその分給与に反映されますが、安定して長く働くためには休暇をきちんと取りましょう。勤務前日は健康体で挑めるようにアルコールを控えるなど、業務時間外の日常生活でも体調管理をきちんと行ってください。
稼ぐタクシードライバーの心構え
立ち回りを重要視しているか
稼ぐタクシードライバーは、常に立ち回りを意識しています。ここで言う立ち回りとは、お客様を降ろした後の行動のこと。時間を空けず、すぐに新規のお客様を乗せられるかどうかがポイントとなります。稼ぐタクシードライバーはこの立ち回りを意識しており、効率よく乗車回数を増やしているのです。
立ち回りがよくなると勤務時間中に空白の時間がなくなり、効率よく稼げるようになります。お客様を降ろした地域でいかに集客できるか、これが重要なポイントです。集客のためには自分の拠点エリアだけでなく、幅広いエリアの情報が必要となります。お客様から行き先を聞いたとき、すぐさまエリア情報が思い浮かべられるように、周辺のエリア情報は網羅しておきましょう。
情報収集や分析を徹底しているか
稼ぐタクシードライバーは常に情報収集を行っています。同じエリアでも、曜日や日にち、時間帯によって活発になる時間と人通りが少なくなる時間があるもの。これを見極め、効率よく営業できるようになれば稼げるドライバーになれるでしょう。また、お客様を快適に送り届けるだけでなく、スムーズに営業できるようにエリアごとの渋滞情報を常にチェックしておきましょう。そのほかにも、天候や電車の運行状況やエリアのイベント情報など、さまざまな情報を総合的に分析し、どこに行けば稼げるか、徹底的に分析することが大事です。
周囲全体に注力を注いでいるか
稼ぐタクシードライバーは視野が広いです。反対車線にお客様がいないか、近くにタクシーがいるかどうかの確認、後ろからお客様が来ていなかなど、常に周りを見ています。お客様を見つけてもタクシーが多ければうまく捕まえることができません。そのため、お客様だけでなくほかのタクシーを瞬時に見つける注意力も必要です。
また、全体的な状況を観察する目も大切です。周りをよく見て、この地域にはタクシーを必要としているお客様が多いか少ないか、常にチェックしましょう。人が多くてもタクシーの利用率が低い地域もあります。この見極めが、稼げるかどうかのポイントです。
お客様とのコミュニケーションを大切にしているか
タクシードライバーは、ただお客様を目的地まで送り届ける仕事ではありません。お客様を安全に、かつ快適に目的地までお届けするホスピタリティの心も大切です。具体的には、お客様とコミュニケーションを取り、話がはずめば走行距離が延びる可能性が高くなったり、名前を覚えてもらえば固定客になったりするかもしれません。気に入ってもらえれば、往復でタクシーを使ってもらえる場合も多いので、乗車率が自然とアップします。
常にPDCAを心掛けているか
PDCAとは、英語で「計画、実行、チェック、改善」の頭文字をとった言葉です。タクシードライバーに求められるPDCAとは、勤務の始めにその日の計画をきちんと立てて実行すること。そして、日報のコピーと確認、一日の売上を計算して一時間単位の売上を具体的に計算する、といった内容となります。稼げるタクシードライバーはただ漠然と仕事をするのではなく、このサイクルを自然に行っているもの。常にPDCAを心掛けるタクシードライバーになりましょう。
稼げるタクシードライバーのテクニック
流し営業はお客様を乗せやすいよう走行
道路を走行しながらお客様を見つける営業方法が流し営業です。この場合、お客様を乗せやすい走り方をするだけで乗車率がアップします。具体的には、お客様が乗りやすいように常に左車線をキープする方法や、信号待ちでは左車線の先頭に停まるようスピードを調節する方法などです。また、歩道のお客様とアイコンタクトを取るように意識すると、お客様もタクシーを捕まえやすくなります。このような細かいポイントを身に付ければ、効率的な流し営業が身につくでしょう。
付け待ちは流れや周囲の様子を観察して決める
付け待ちとは、特定の場所で待機する営業方法です。タクシー乗り場で付け待ちをする場合、最後尾の車両のブレーキランプを確認します。ブレーキランプが点灯しているとその分車両が動きやすいと判断でき、回転率のいい営業場所だと判断できるのです。このような場所で付け待ちをしましょう。高単価のお客様を乗せやすい個人タクシーの動きを見たり、付け待ち開始から15分以内にお客様が乗るかを意識したりするなど、細かいテクニックが売上につながります。