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自販機補充員

全国津々浦々に設置されている自動販売機。誰でも一度は使用したことがあるでしょう。ここでは、その自販機にドリンクを補充する自販機補充員の仕事を紹介します。

自販機補充員は、その名の通り自動販売機で購入できるドリンクの補充を行うのが主な業務です。担当ルートを回って、担当する自販機に足りないドリンクを補充していく作業なので、一人で黙々と行えるのがメリット。工事現場やオフィス街、スポーツジムなど、場所によって売れる商品が変わってくるため、売れ行きを見て対応を考える必要もあります。

自販機補充員に向いているのはこんな人

自販機補充員に向いている人はどんな人なのか調べてみました。たくさん種類のあるドリンクを覚えておくための能力がある人を、歓迎しているようです。

自販機の場所や配送ルートを覚えておく必要があるため、記憶力にそれなりの自信がある人

自販機補充員の仕事は、受け持つ自販機の数が非常に多いのが特徴です。自販機は職場や病院、公共施設、学校といったところに数多く設置されているもの。自販機の在庫が切れたときは、その一つひとつをしっかりと記憶した上で配送することが求められます。そのため、自販機補充員は記憶力に自信のある人が最適です。いちいち設置場所を確認していると補充が間に合わず、欠品だらけの自販機になってしまいます。ただし、コンビニやスーパーなどにルート配送する場合、店舗単位で配送先が決まっているのでそこまで多くの場所に在庫を届ける必要はありません。

自販機補充員の1日

自販機補充員の仕事の一例として、自販機補充業務の1日の流れを見てみましょう。

7:30 出社
7:30~8:00 出社後、制服に着替えて配送先の確認や補充する商品をトラックに積み込む作業を行います
8:00~8:30 次回に運ぶ商品を予測して、帰社後に積み込める商品をリスト化し、伝票を作成して倉庫担当のスタッフに渡します
8:30 会社を出発
8:30~12:00 担当する自販機に着いたら、専用のハンディー機器を使って通信し、伝票を出します。伝票を出した後に、売上金や自販機横に設置されている空き缶ゴミを回収。トラックに戻り、通信で出した伝票を確認して売れた商品を集めます。集め終わったら台車を使って再び設置場所に向かい、商品の補充と自動販売機の清掃をして終了です
12:00~13:00 作業休憩(ランチタイム)
13:00~17:00 引き続き、補充作業(合間合間で休憩を取る)
17:00 帰社
17:00~18:00 帰社後は、回った自販機の売り上げ金額の精算作業を行います。金額に誤差がないかをしかりチェック。朝のうちに倉庫スタッフにお願いしていた商品が1ヶ所にまとめられているので、それをトラックに積み込みます。最後に次回の訪問先を確認して、業務終了です
18:00 終業・帰宅

自販機補充員の給与

自販機補充員の平均年収は、20代で350万円が相場です。会社が大きいほど待遇は良く、月給30蔓延で募集を出しているところもあります。学歴は不問で人との会話もほとんどありません。強いて挙げるならば、会社内の自販機に補充しているときに声をかけられる場合があります。自分のノルマを淡々とこなす仕事のため、人付き合いが苦手な人でも務まりますが、真面目さは必要です。

自販機補充員の勤務体系

意外と知られていない仕事に、自販機補充員というものがあります。いろいろなところに置いてある自動販売機の中身を補充するという仕事ですが、勤務時間や休日などは一体どのような形態になっているのでしょうか。

担当エリアにより勤務時間は異なる

自販機補充員の募集要項を見ると、勤務時間はそれほど長くはありません。補充が終われば業務も終了となります。しかし、毎回スムーズに補充が終わる、ということはありません。自動販売機が多く設置されているエリアの場合、その分業務の負担も大きくなり、勤務時間も長くなります。一方、担当エリア内に自動販売機が少ない場合、勤務時間は短く済むことに。このように、自販機補充員と一言でまとめても、担当エリアによって勤務時間は大きく異なるのです。また、補充だけでなく営業活動などほかの業務が付随する場合があります。業界全体で見ると勤務時間は長めなので、募集要項に書かれている時間よりも実際の勤務時間は長い、ということを念頭に置いておきましょう。

業務が増えると残業も発生する

自販機補充員の仕事は多く、決められた業務時間内に全ての仕事を終わらせるのは難しいです。業務時間内に仕事が終わらなければ残業をする必要があります。決められたエリア内の自動販売機に補充する、という単調な作業に見えますが、補充にも時間がかかります。また、季節によって補充方法も異なってくるので、単調でいて細かい対応が求められる仕事なのです。特に自動販売機の数が多く忙しいエリアになると、残業は当たり前になってきます。さらに付随業務があると、補充後にこれを処理しなければなりません。自販機補充員は、体力と気力が求められる職種なのです。

勤務先により休日は異なるので面接時に確認

忙しい自販機補充員は、休日にしっかりと体を休める必要がありますが、休日は勤務先により異なってきます。募集要項を見ると、多くの場合土日、祝日休みと記載されているのが一般的。サラリーマンと同様の休みですが、実際に勤め始めてみると休日出勤は当たり前、というケースも珍しくありません。残念ながら、自販機補充員業界はブラック企業が多い傾向にあり、休日出勤も珍しくないのです。このような企業に当たらないように、応募の際は休日の確認をしっかりしておきましょう。面接時に担当者に聞いておくのも効果的です。ブラック企業に当たらないためには、実際にそこで働いていた方の口コミや体験談も参考になります。インターネットで簡単に検索できるので、応募前にチェックしておきましょう。

自販機補充員は本当に自由な仕事と言えるのか?

自由という観点で見た自販機補充員のメリット

自販機補充員の仕事は期日が設けられているので、その日までに与えられた業務を完了させれば問題ありません。期日までにどうやって業務を終わらせるか、自由に計画を立てることができます。たとえば、今日はやる気もあって天気も良いから一気に片付けよう。今日は天気が悪くやる気もないのである程度まで片付けて終わらせよう、といった風に、その日の様子で決めることが可能です。また、勤務時間のほとんどが一人業務なので、自分のペースで働けます。人間関係のわずらわしさもほとんどなく、束縛されない自由度の高さがある仕事です。

自由という観点で見た自販機補充員のデメリット

自販機補充員は拘束時間の長い職業です。トラブルがなければ定時で帰宅できますが、道路の混雑や時期による忙しさの変動など、業務終了時間の予測が立てにくいのが難点。付随業務があると、勤務時間内に終わらせるのは難しくなります。なので、どうしても拘束時間が長くなってしまうのです。また、同じ業務内容でも天候が大きく影響しますが、天気を理由にして休みは取れません。このように、オフの時間の自由度の低さが目立ちます。働くうえで一人の時間が欲しい方は、天候に左右されず休日がしっかり取れるほかの仕事を探してみることをおすすめします。

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