プログラマー
人間関係から自由になりたい人におすすめの、プログラマーの仕事について紹介します。
システムエンジニアの作った仕様書をもとに、プログラム言語を用いてコンピュータプログラムを組み、システムやソフトウェアを作る仕事です。
組み上げたプログラムのテストを繰り返し、不具合を修正しシステムやソフトウェアを完成させるまでがプログラマーの仕事の範囲です。
しかし、ベテランプログラマーになると、システムエンジニアのように仕様書を作る人もいて、こうした人たちのことを上級プログラマーとして扱う職場もあるようです。
センスを持っている人は一流をめざすのに向いています
プログラマーはプログラムを書き始めると、高い集中力を維持したまま黙々と自分の世界に没頭します。会社に出勤しても、日によっては誰とも一言も口をきかないというのもよくあることです。
しかし、プログラマーに限らずIT業界で働くには特殊なコミュニケーション能力が必要になってきます。
これは人付き合いといった意味合いのコミュニケーション能力ではなく、システムエンジニアの作った仕様書が何を求めているかといった理解力と、それを完成させたシステムにどう落とし込んで反映させるかといった、いわば人間と機械語とのコミュニケーション能力のようなものです。
このセンスを持つプログラマーは、一流の技術者になれる素質を持っている人です。
プログラマーの仕事の1日の流れ
プログラマーの仕事は不規則になりがちですが、一般的な1日の流れを見てみましょう。
9:00出勤
9:00~12:00メールや社内SNSの未読分をチェック
12:00~13:00休憩(ランチタイム)
13:00~15:00進捗ミーティング
15:00~18:00業務
18:00~19:00休憩(軽食をとることもあり)
19:00~深夜残業
プログラマーは、プロジェクトが終了すると、仕事に空白ができる場合もありますが、納期が迫っている繁忙期やテスト中は残業時間も多くなるようです。
平均年収のピークは50代。人によって給与にかなりの差が
プログラマーの平均年収は300万円〜550万円が相場と言われています。
男女で大きな差があり、平均年収のピークは50代のようです。
また、正社員と派遣社員との年収格差も大きく、特別なスキルを持ち、特例として派遣される派遣社員、特にフリーランスの場合、年収が1000万円を超えるケースもあるそうです。
プログラマーの勤務体系
プログラマーはほとんどの方が企業に勤めており、通常のサラリーマンと同じ勤務体系で働いています。しかし、残業や休日など、プログラマー特有の事情も。ここでは、プログラマーの勤務体系についてご紹介しています。
普通のサラリーマンと同じ勤務時間
プログラマーは会社勤務がほとんどです。このため、企業の定めた勤務時間内で仕事をします。多くの企業は朝の9時から夜の18時までの間に仕事をするので、プログラマーの勤務時間もそれに準じた時間帯です。労働基準法内での勤務時間なので、8時間勤務が一般的。プログラマーという肩書きを持ってはいますが、扱いはほかの社員とほぼ同じと言っていいでしょう。ただし、フリーランスのプログラマーの場合、勤務時間はこれに当てはまりません。自分でスケジュールを立て、その時間内で仕事をします。企業からの発注内容によっては深夜まで仕事をするというケースも。勤務時間が一定で規則正しい生活を送りたいという方は、企業勤めの方が安定した勤務体系なのでおすすめです。
プログラマーは残業ありが基本
一般的なサラリーマンと同じ扱いというのは先述通りですが、プログラマーは業界全体で残業が多いのが特徴です。勤務時間は企業の定めた時間内ですが、業務内容によっては夜遅くまでの残業も珍しくありません。その理由が、仕事の納期です。プログラマーの納期は厳しく、中には強行的なスケジュールもあります。これに間に合わせるため、プログラマーは残業して仕事に取り組むのです。発注する側が業務にかかる時間を正確に予測できないというケースもあり、その場合プログラマーは連日残業続きになることもあります。また、制作したプログラムに意図せず不具合が生じた場合、残業をして修正しなければなりません。このように、プログラマーは残業が基本の仕事なのです。
場合によっては土日出勤もある
一般企業の社員の一員として勤めているので、プログラマーの休みはカレンダー通りが基本です。連休や祝日などは休みになるのが一般的なので、休みは取りやすい職業と言えるでしょう。しかし、ほかの業種と比べると休日出勤は多いのが現状です。納期が押してしまい残業しても足りない場合、プログラマーは休日出勤をして納期に間に合わせます。遅れてしまった工程を土日で埋めるのです。中には休日出勤が当たり前という企業もありますが、このような会社は一般的にブラック企業とみなされます。福利厚生が整備されている企業は、休日をしっかり確保できますが、プログラムの不具合は何の前触れもなく起こることも。これに対応するため、やむなく休日出勤をする場合もあります。
プログラマーは本当に自由な仕事と言えるのか?
自由という観点で見たプログラマーのメリット
プログラマーは、能力に応じてできる仕事が明確に決まる職業です。経験を積むことでスキルアップし、できる仕事の範囲が広がります。仕事の範囲が広がれば選択肢も多くなり、自由度もアップ。また、一言でプログラマーといってもその種類はさまざまなので、ジャンルを問わず多岐にわたる活躍をすれば、さらに仕事選択の自由度は高まるでしょう。このようにコツコツと実力と知識を積み重ねていけば、フリーランスとして働くことも可能です。会社に所属しないフリーランスは、勤務時間や仕事内容など、ほぼすべてを自分で決める自由度の高い働き方です。
自由という観点で見たプログラマーのデメリット
システムの開発には必ず納期があります。プログラマーはこの納期に従い、仕事を進めるのが普通です。場合によっては納期が厳しいものもあり、残業や休日出勤は珍しくありません。オフの時間の自由度の低さは、多くのプログラマーが抱える悩みです。また、プログラミングの世界は日々進化し続けています。プログラマーの仕事を続けるには、技術の進歩に合わせて常に学び続けなければなりません。場合によっては業務時間外に勉強する必要があります。このように、オフの時間の自由度が低いのがプログラマーの仕事です。しかし、納期に追われず休日がしっかり決まっており、やりがいのある仕事はほかにもあります。